2016年12月11日日曜日

遍歴の思想 2

完膚なきまで敗けてしまうと
それまで鬼畜米英とそれこそ鬼畜のように国民を駆り立ててたのが
もう何でもアメリカさん様々のベッタリに成り下がり
アメリカの忠犬ポチ公になってもうた
特に右翼というヤツ、情けなさすぎる
鬼畜米英の思いはどこに行ったんや

若い頃、オレは右翼やったけどもう一度アメリカと戦争して
屈辱を拭い去るんやと、とかく反米やった
それがね~今の右翼は何、自らの主体性をかなぐり捨ててる
馬鹿げてるけど、皇国日本と唱えるなら先ずアメリカを追い出せよ

かつて鬼畜米英と挑んだヤツに尻尾ふりふり後追いする
米軍の基地が未だ各地にあって、とりわけ沖縄に集中してる
反基地闘争を潰すのに躍起になってるのが機動隊と右翼を使うシンゾウ政権
もうアイツ等の頭はドアホを通り越してボケバカカス

若い頃までのオレの右翼精神はとにかく反米
日本にアメリカの軍隊が居ること自体が許されず
米兵を見かけては唾を吐いていた、純粋右翼やったもん

デカイ体格の米兵の腕に日本の女子が絡みついてるのを
子供心に見るたびに憤りで張り裂けんばかりやった
焼け跡を米兵を乗せたジープ征服者として通る
徐行しながらチューインガムやチョコレートを手渡す
子供のオレは喜んで他の子供達とそれに群がる
「ギブミーチョコレート」
最初に覚えた英語がそれか、情けないよね。

思い起こすと情けないし腹立たしい
けどね、飢えていた。敗戦直後食物がなかった。
毎日、ジャガイモの蒸したのが出てきて幼かったオレは貪り喰った
貪りすぎて喉につかえて死ぬか的になった
以来オレはジャガイモがトラウマとして嫌いになった
げど、今から思うとジャガイモが食えるだけ当時としては恵まれてた

ギブミーチョコレートとジープの後を追いかけてた幼少の頃が
物心ついた頃から拭いようもないくらい屈辱的で
当時、映画館に行くとニュース映画の特集で
ジャングルで飢えに苦しみマラリアに犯され日本の兵士が
次々死んでいくのを子供心に痛ましく観て
敵であるアメリカを憎みきっていた

成長する程にそのトラウマが増殖しアメリカへの敵意が膨らむ
天皇を子分として従えたマッカーサーとのツーショット
そんなことが許されてエエのか
絶対受け入れられたい!少年の頃のオレの思い

純粋右翼に育て上げられ天皇は日本の頂天
それを従えさすなんて有り得ない
ところがどう、右翼と言うヤツたち、アメリカにベッタリ
ただただ、共産圏のソ連、中国、朝鮮をアメリカに習い敵視する
欧米列強に戦いを挑んだ日本の右翼思想はどこへ行ったんや
つづく🐎

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