2016年12月22日木曜日

またイヤな時期がくる

また嫌な時期が来る
無粋なオレはどういう訳か行事もんがキライで変り者

中学は大阪では私立で名門と言われたミッションスクールに通ってた
高校の付属やから中学はどの学年も一クラスの50人前後
3年になってあろうことか生徒会長になってもうた
で、会長さんは何をするかと言うと一つ以外何もせえへん

その一つは、朝礼が始まる時に壇上に立って主の祈りをのたまう
一節をのたまうと全員がそれを復唱する
初めは得意げに演ってたけど、途中から嫌になった

天にまします我らの神よ願わくは我らを何ちゃらかんちゃら
アホクソなってもうた
そこからクリスマス行事やパーティーなんてのも毛嫌いするようになった

これでもね、当時は熱心に聖書を何度も読み返してたんやから
キリストはんの仰るこのにいちいち感銘したね
今でもそれは変われへん

けどね、キリストはんの仰る事とキリスト教は別もんや
キリストはんは偶像を拒否してる
もちろん教会とか言う建物も視野の外やった

それはエエとして、明治の開国以来西欧文明に向かい
クリスマスってのが粋でオシャレなお祭りになってきた
クリスチャンでもないのによー
クリスマスに加えてハロウィン、バレンタインとかね

その時期が来るとその喧騒に胸くそ悪なんねん
お澄ましのおクリスマスパーティー、破茶滅茶なパーティー
楽しいからエエやん、難しい事考えんでエエやん
これですわ。中身のない西欧かぶれ、最低や

もちろん、クリスチャンが真摯にお祈りを捧げるのには
その人たちの信仰として横槍を入れる気はない
信仰の自由、個人の尊厳、深い思いに邪魔はせえへん

無宗教というより非宗教のオレ
神は人間が作り上げたものと思ってる
キリストにしろブッダにしろ宗教でなく
心の置き所、それを深めて崇高な哲学と学んできた

キリスト教ってのが一番アカン
キリストはんの仰った中で素晴らしいのな
汝の敵を愛せよ。右の頬を打たれれば左の頬を差出せ
違う人への思いやり、決して傷つけない

ところがどう、キリスト教国家と言うヤツ
中世以降異教徒の虐殺、世界を植民地化し
キリスト教国家、白人はイコールで
他人種、他宗教への差別、圧殺、虐殺が今も絶えない
キリストはんの教えと全て相反してる

それで、クリスマス。もうイヤー
街山荘は創業以来クリスマスパーティーも飾り付けも
一切やってまへん

どう?コレへんこつですか?
オレの中ではごく自然に正当化されてねんけど




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2016年12月11日日曜日

遍歴の思想 2

完膚なきまで敗けてしまうと
それまで鬼畜米英とそれこそ鬼畜のように国民を駆り立ててたのが
もう何でもアメリカさん様々のベッタリに成り下がり
アメリカの忠犬ポチ公になってもうた
特に右翼というヤツ、情けなさすぎる
鬼畜米英の思いはどこに行ったんや

若い頃、オレは右翼やったけどもう一度アメリカと戦争して
屈辱を拭い去るんやと、とかく反米やった
それがね~今の右翼は何、自らの主体性をかなぐり捨ててる
馬鹿げてるけど、皇国日本と唱えるなら先ずアメリカを追い出せよ

かつて鬼畜米英と挑んだヤツに尻尾ふりふり後追いする
米軍の基地が未だ各地にあって、とりわけ沖縄に集中してる
反基地闘争を潰すのに躍起になってるのが機動隊と右翼を使うシンゾウ政権
もうアイツ等の頭はドアホを通り越してボケバカカス

若い頃までのオレの右翼精神はとにかく反米
日本にアメリカの軍隊が居ること自体が許されず
米兵を見かけては唾を吐いていた、純粋右翼やったもん

デカイ体格の米兵の腕に日本の女子が絡みついてるのを
子供心に見るたびに憤りで張り裂けんばかりやった
焼け跡を米兵を乗せたジープ征服者として通る
徐行しながらチューインガムやチョコレートを手渡す
子供のオレは喜んで他の子供達とそれに群がる
「ギブミーチョコレート」
最初に覚えた英語がそれか、情けないよね。

思い起こすと情けないし腹立たしい
けどね、飢えていた。敗戦直後食物がなかった。
毎日、ジャガイモの蒸したのが出てきて幼かったオレは貪り喰った
貪りすぎて喉につかえて死ぬか的になった
以来オレはジャガイモがトラウマとして嫌いになった
げど、今から思うとジャガイモが食えるだけ当時としては恵まれてた

ギブミーチョコレートとジープの後を追いかけてた幼少の頃が
物心ついた頃から拭いようもないくらい屈辱的で
当時、映画館に行くとニュース映画の特集で
ジャングルで飢えに苦しみマラリアに犯され日本の兵士が
次々死んでいくのを子供心に痛ましく観て
敵であるアメリカを憎みきっていた

成長する程にそのトラウマが増殖しアメリカへの敵意が膨らむ
天皇を子分として従えたマッカーサーとのツーショット
そんなことが許されてエエのか
絶対受け入れられたい!少年の頃のオレの思い

純粋右翼に育て上げられ天皇は日本の頂天
それを従えさすなんて有り得ない
ところがどう、右翼と言うヤツたち、アメリカにベッタリ
ただただ、共産圏のソ連、中国、朝鮮をアメリカに習い敵視する
欧米列強に戦いを挑んだ日本の右翼思想はどこへ行ったんや
つづく🐎

遍歴の思想 1

よしおちゃん戯言その1

まぁどうなんやろ。人がそう認めるかどうか。
飲み屋のオヤジ、お宿の主人のよしおちゃん
一方で自称物書き文学者を気取ってる

けっこう本は読んできたよね
最初は一周りも上の兄の日本文学全集の文庫本
飲んだくれの博打好きの遊び人の兄のまさかの一面

叔父が浪曲の作家をしてた
今の時代に浪曲って何?分かるかな
叔父の作品は読んだ事も聞いた事もないが
オレがご幼少の頃、なぜかこの叔父にたいそう可愛がってもうたなぁ

その血がオレに受け継がれたのか
オレ一人が親族の中で物書きを自称してる
いやいや妹も数年前に「しゅらしゅっしゅ」という小説を出した

子供の頃から23才まで自分は右翼と信じきっていた
親父が詩吟の師匠で強制的に剣舞をやらされた
今の時代、詩吟や剣舞って分からん人が圧倒的やろな
つまり、漢詩に抑揚をつけて吟じるのが詩吟
その詩吟を背景に日本刀で舞をするのが剣舞
で、必修科目が居合抜き。つまり抜刀術
その心は武士道なんやね。
武士の上は天皇でそれに命を捧げる精神。
純粋右翼に育てられてた訳。

右翼やから、共産党の街宣車が来ると前に立ちはだかり
「コラーッ国賊消えてまえっ」なんてね
当時それが男としてのスタンスやったオレ
ところが、一人の男との出会いで右から極左に変貌した
とはいえ、一朝一夕に変貌できる訳ない
およそ二年間死ぬほどの葛藤をしたよ

死ぬほどって言う限りには正しくそうで
今まで抱いていた観念や思いがどんどん崩壊していく
心ってそういう時激震に見舞われ己が存在価値を問い詰めて
価値観の喪失は自殺まで考えたね

日本文学全集を網羅してたその頃
その人との出会いで小説が軽いものに感じて
(アハ、それが今は小説を書いているから^^;)
哲学や思想、歴史等の書物を読み漁るようになった

高校二年で退学になりその後学歴ナシ
てことは知識も教養もナシ、
難しい言葉や外来語、漢字もいっぱい分かれへん
何せ20歳ごろまで喧嘩の多い生き方をしてた

哲学、思想の本を読みだし全く未知の世界に入り
少しづつ新たな自分を形成していった
右翼で暴れん坊やったけど、
オレの基本には弱者に寄り添うものがあった
左翼の基本姿勢は弱者や労働者に寄り添う思想
そんなとこでオレの基本と迎合できたのやろな

父は明治の男。
明治の男は妻子を自分の所有物でしかなかった
気に食わねば妻を殴り蹴り髪の毛をつかんで引きずり回す
そんな光景を幼少の頃から目の当たりにして
子供ながら母をかばいその中に飛び込み父に挑んだ
母は女、女は弱者でしかなかった

父への反発が、権力への反発になりそれが要素で左翼思想に入っていった
左翼というのは思想哲学を勉強せななりたてへん
右翼という思想は観念の中だけで論理が欠乏している
簡単に言うたら思い込みだけの世界

日本の右翼はとりあえず天皇を頂点にいただく
それを国体として日本民族は人類で一番の民族であると
それを基本に明治以来、朝鮮、中国、東南アジアを侵略していった
当然ぶつかるのは世界を植民地にしていた欧米諸国

そこで戦争という事になった
大東亜共栄園、欧米の植民地から解放するとお題目
実は欧米に代わって日本がそれらを植民地に置く
そのための戦争を起こし還付なきに負けてもうた

つづく🐎

2013年4月22日月曜日

言葉のまやかし『敗戦記念日』

近頃では「敗戦」と言う言葉がとんと消えてしまったみたい。

 「終戦」と言うけれど、戦闘状態が終わっただけで戦争そのものが完結したのかな。沖縄は米軍の基地だらけで日本列島に何ヶ所も米軍基地があり「基地公害」という言葉も生まれてから随分古い。

 米軍基地というけれど、占領軍基地とハッキリ言わなければならない。
 日本は未だアメリカの占領下に置かれていると認識しないとまやかしがまやかしをドンドン肥大化させている。


「戦没者追悼」約300万人の犠牲者を追悼すると言う。
 その大半が軍人。死ねば皆、仏だろうけれど、そんな単純には割り切れない。お国のタメに命を捧げた、と言うが、それは殆んどウソ臭い。

 先ず、戦争当時軍隊は何をしたか。
 上官の命令は天皇の命令と朝鮮、中国大陸、東南アジアの広範囲に渡って非戦闘員の一般人の殺戮を繰り返していた。その中に子供、婦女子、老人
が多数含まれていた。
 
 妊婦の腹を日本刀で裂き胎児を取り出して串刺しにしたり、婦女子は犯して慰めものにしたり、少女や若い娘を慰安婦として強制連行したり、老人男子は日本刀の試し切りと首をはねたり、成年男子は連行して苦役につかしたり、言わば鬼畜の殺人者としての加害者であったコトを深く深く認識しないとアカンのんチャウか。

 この言葉のまやかしが続くと、日本は戦争に負けたのではなく、天皇の一言で戦争を終わらせ、それで8月15日、儀式としての追悼式。

 いや、待てよ。儀式だけには終わっていない。
「お国に捧げた命」を大義名分化するコトで国家意識の高揚を企てている。
 いい気なもんだ。

 自国の300万人以上を英霊化し美化し、その軍隊で2000万人以上という東南アジアの人たちを虐殺したコトについては触れるコトは少ない。

 真摯な気持ちになって、懐を深くして
「太平洋戦争全犠牲者追悼、懺悔の式典」位にして東南アジアの犠牲者の色々な代表を招いて深々とお詫びの言葉と、新たに出てくる戦争の悲惨な事実を公表して、平和を強くアピールする位のコトが、正道ではないか。

 被爆に始まって満州からの逃避行、最近は朝鮮民主主義人
民共和国いわゆる「北朝鮮」拉致問題。やられたコトだけをあげつらう。

 原爆は許せないとしも、原爆の開発に血道をあげていたのはアメリカだけでは無かった。たまたまアメリカに先をこされただけで日本も密かに原爆
の研究をしていたのだ。それを思うとそら恐ろしくなってくる。

 満州からの逃避行にしても、日本が負けたから死に物狂いで逃げてきた。
 なぜ、そうなったのか。傀儡政権を打ちたて満州国と言うのをでっち上げ
強引に侵略し、そこに居た人達から土地を取り上げ、取り上げた後は残虐の限りを尽くした日本人やからこそ、復讐を恐れ狂気の集団逃避行となった。

 確かに拉致そのものは許しがたい。
 が、拉致拉致と騒ぎたて自分たちだけがこの世の被害者とヒステリックに
狂騒している。

 数十人の拉致被害者と100万人以上と言われる朝鮮からの強制連行(拉致)を、ただ数の上だけで天秤にかけるのもどうかと思うが(朝鮮側では300万ともいう。実際の数字は永久に不明で、ただそら恐ろしい数字であることは確かだろう)、この圧倒的な数の対比をどう考えるのだろう。

 50年、60年経ってしまえば風化したとでも思っているのか。

 先日亡くなられたアイヌの萱野先生の口癖が、足を踏んづけた者には痛みは分からない。しかし、踏まれた者は傷みを忘れない。
 穏やかな表現の中にも憤懣やる方ない怒りを表している。
 実際、足を踏まれた位ならどってコトはない。
 文化を奪われ、言語を奪われ、土地を奪われ、命を奪われ続けた人達には風化はありえない。

 拉致被害者家族が真に心の哀しみを訴えるなら、生野のオモニ達と共闘して朝鮮政権にと、敗戦の清算を仕切れない日本政府へ抗議行動を共にすべきではと思う。

 そして、拉致は「北朝鮮」の専売特許で無いというコトを認識すべきだ。
 軍事外交(侵略)を続ける大国と言う所の闇の拉致合戦はその比ではない。


 日本の不甲斐ないだらしなさは、やられたコトだけをビービー狂騒する
 男なら、いや人間ならやったコトの始末はチャンとつけないでどうする。
 8月15日を「敗戦記念日」と正しく位置づけ、外国の2000万と言う人命を奪い町や山や森等々を破壊尽くした「懺悔」の日とし、その後ろで自国の300万の慰霊に哀悼を捧げるべきと思う。
 そうしたら、靖国が軍国の中から生まれ現代に矛盾を放っているのが見えてくるのでは。 

 昭和天皇のA級戦犯が合祀されている靖国には参拝しないとのメモ。
 厚顔で破廉恥で救いようの無い低レベルの思考。
 超々ウルトラA級戦犯がご自分とは考えられない幼稚さ。

 戦勝国アメリカが主役の東京裁判なんてクソ喰らえの歴史の一コマだけど、それはA級戦犯を裁いたからではない。
 B級、C級の中には無実というか感覚、習慣の違いを検討されず死刑になった人たちが多くいた。

 土台、原爆を投下したアメリカに裁判権は永久に存在しない。

 以来、朝鮮、南米、ベトナム、アフリカ、アラブ世界等々で殺戮をやめようとしないアメリカ。日本はその占領下ある。

 人類裁判で被告に上がるのはアメリカでA級殺戮者はブッシュ。それに忠犬の小泉も横に並ばなければならない。

 ドイツはナチの犯罪を厳しく背負い、戦後政府と国民はナチの戦犯者を暴いてきた。イタリア国民はムッソリーニーを逆さに吊るして市中をデモった。
 何故、日本の天皇だけが安泰でしかも、まだ「国家の象徴」とやらになっているか。

 ヒットラーもムッソリーニーも成り上り者。
 天皇は皇紀2600年の由緒正しい「神」の家系、神系??。
 日本民族には侵し難い存在。

 平安期の終息以来、幽閉を余儀なくされた天皇家ではあるが強い消えない威光で時の権力は利用し続けてきた。
 唯一、天皇に代わり王になろうとしたのが織田信長という。

 東洋の儒教の思想。国に帝が居てそれを中心に国家が安泰する。
 本家の中国は孫文以来その思想を捨てた。

 日本は、不思議な国。国民の殆んどがどうでも良いと思う天皇を未だ象徴においている。
 憲法第一条にそれはハッキリ明文化されている。
 憲法遵守でそれを貫徹している。

 ならば、人類と世界に誇る憲法第九条を死文化している現状を嘆かねばいけないのでは。

 小泉が憲法には思想信仰の自由があると居丈だけに靖国に参拝するなら憲法九条を徹底的に遵守しろよと、、。

 詭弁、方便がまかり通り「まやかし」だけが魔物となってこの国を被い尽くしている。

 若干20数才で「時代閉塞の現状」を著し、明治の社会政治を痛烈に批判した詩人石川啄木が、現代にも数多必要なのだと思う。




2009年7月26日日曜日

無知はそれだけで人間として罪

  自分がイジメられっ子やって、イジメられるというのがどんなに辛いか
 分かっていたオレやったのに。
 実はそうではなかった。

  今、思い出しても、いや常にこの50有余年頭から離れない悪寒が走る
  自分の過去の事実。


  あれは小5の時やった。
  小4から組替えで新しい馴染みの無い級友が整い、二人机のオレの横
  は女の子。もっともその頃は男女を一組で一つの机にしていた。

  オレの望みは学年でも優秀なマドンナ的存在やった宮本という女の子
  やたけど、早々望み通りいく訳がない。

  その子は前列に位置していてオレはというと最後列にさせらた。
  いつも宮本の長いお下げ髪をただ眺めるだけやった。

  オレと同席になったのは清水(仮名)という細い背の高い髪が長い女の
  子やった。

  彼女は韓国人。

  大人たちの風潮に考えるコトもなく「チョンコ」と蔑んでいた。

  宮本が望みやったのに寄りによって何でチョンコやねんと腹立たしく。
  「お前な、出来るだけ離れとけよ」

  それ位ならまだ良かった。

  腹立たしさが日を追う毎に増幅していって遂には
  「お前、明日からオレに10円ずつ持ってこい」

  清水は毎日、健気にも10円持ってきて黙ってそおっと机の上に置いた。

  そんなコトが何ヶ月続いたんやろう。

  当時の10円は子供にとっては大金や。
  たこ焼き三個で5円やった。その価値を今と比較でけへん。


  今、66のオレの小5といえば戦後10年が過ぎた頃で日本が復興期の
  最中、日本人までも人々は貧乏やった。
  バラックが住居というのも珍しくなかっ。


  オレの父親は地域のボス的存在でPTAの会長なんかもやって、学校
  が古い校舎を取り壊し新校舎を建てるというので、解体した古い校舎
  の建を多分ただでせしめたと思う。

  その建材で簡素なアパートを作った。
  全て6畳一間。トイレも炊事も共同。

  子供ながら父の命令で家賃を取りにいっていた。
  その時の光景はオレには信じられへんような。

  6畳一間、申し訳程度の押入れがついているだけの空間に家族5、6
  人が生活してたんや。

  オレの部屋でも四畳半はあった。
  この差は何やねんと子供心に不思議にも思っていた。


  日本人さえそんな人達がいっぱい居てた時代。
  ましてや、あからさまな差別に晒され続けていた朝鮮、韓国の人たち

  は狭い家で何家族も肩を寄せ合って生活して貧乏のどん底やったと思う。

  清水の家も例外ではなかった。
  比較的裕福やったオレの家。


  裕福とは他人の労働の糧をかすみ取るコトやと
  22になるまで分かれへんかったオレ。


  そのオレでさえ10円の小遣は何日かに一 度母親から手渡されていた。

  清水は毎日、どうして10円を工面してどんな思いでオレに持ってきて
  いたのか、それを思うとオレは今でも懺悔しても懺悔してしきれない痛
  切な思いで自分を責めている。


  あの子は、あの人は今では孫に語っているかも知れない。
  「小学校の時に同席になったガキ大将にこんだけ辛い思いをされ続け
  ていた。そやからまちごうても日本人なんか信用したらアカンで」

  もし、会うコトができたならオレは土下座して許しを請いたい。

  許されても、オレの過去の醜い汚点は一生消えへん。


  無知とは、かくも残酷な現象をアッサリ産んでしまうんや。

  無知はそれだけで人間として罪であるんやと。

  教養とか知識ではなく、真実を知らへん無知。






2009年7月24日金曜日

自衛隊を解体し、皇室を削除


  昨年65になったら早速介護保険の請求が待ったましたとばかりに。 
  どうせ、年金も入らないオレやしアホらしいので今に至って無視している。

  法に従わないオレから強制徴収は無理なのだ。

  網の目法律で税金を絞りとって更に老人に保険金を徴収する。
  どういう了見なのか、情けない破廉恥で卑劣な国やねんと、

  ゲバラが革命したキューバでは
  医療費なんて何のコトとキューバ人は怪訝に思うでしょう。
  アメリカに強力な経済封鎖をされて貧乏で小さな国。

  誰でも病院でタダで治療を受けられます。

  世界で人口に対して医者が一番多い国なんです。
  そいでもって世界へ医者を一番派遣してる国。

  試験さえ受かったら医者になれる国。
  カネは一切かかれへん。くにが負担する。

  貧乏人でも勉強したらエエんや。
  日本みたいに医者になるには何千万円も要る国とちゃう。

  多分、ホームレスなんて居れへんやろう。



  世界第二の軍備国家。
  誰と何処で未だ戦争しようとするのか。
  何の為の巨大な軍事費なのか。

  憲法九条に反した犯罪集団が権力を欲しいままにしている。
  自民から民主になっても何ら解決されないのは目に見えている。

  自衛隊を解体し、皇室をなくし
  そのカネを国民の福祉と真の教育に回したり
  世界の悲惨な人々に惜しみない援助をやれよって、、、、

  オレは、国家や体制、権力への怒りは今に始まったんちゃう。。




  父親(認めない許せない男)の暴力から身を挺して母を守ってた少年の頃から、
  この男の権力としての暴力に怒りと反抗を繰り返した。

  大阪市大正区のドン詰まり「大運橋」と呼ばれる地区。
  周辺は大小の工場が密集し、韓国人、朝鮮人、沖縄人がそれぞれの地域で
  肩を寄せ合い小さな集落をそれぞれ形成していた。


  ガキの頃からその人達に対して普通に差別する側で育った。
  その頃、差別という言葉があったのかどうか。
  大人達の態度を自然受け入れ蔑んでいたというのが妥当か。


  小三までオレはイジメられっ子で、学校からビービー泣いてお母ちゃんの待って
  る家路を急いだもんや。
  ところが家に帰ると三つ上の兄の訳が分かれへん制裁がほぼ連日のようにあっ

  て、家でもビービー泣いていた。

  弱虫、泣き虫はオレのタメの称号でもあって、
  その上に肥えてたからブ タという最低の階級も貼り付けられ、
  泣き虫のブタ、弱虫のブタやった。



  奇跡、異変は突如として起こるものなのだ。


  小四のトキ、いつものように当たり前にオレの頭をドツキにきたガキ大将の顔面
  を狙い撃ちで一発ゲンコをかました。

  前日「よしおなぁ、泣かされてばっかりやったらアカンやんけ。お前らのガキのケ
  ンカは先に一発殴った方が勝つんや。明日そのガキ大将殴ってこい」

  好きやった従兄弟の兄ちゃんがオレに激を送った。
  そんなん言われても怖い、どうしたらエエねんと泣きそうなまま登校。

  他のコトは何にも考えられへん。
  ただ、ガキ大将がいつものように挨拶のゲンコを頭上から振り下ろすタメに近づ
  いて来るのを慄きながらひたすら待った。

  ガキ大将を視野に納めたトキから彼の動きの一部始終見守っていた。
  来る、近寄って来る、来た。。。。

  ゲンコがスローモーションのようにゆっくり降りてくる。
  ゲンコが頭に届くその寸前、スクッと立ち上がり狙い定めたストレートが顔面に
  叩きつけられた。

  それが失敗したら自爆の袋叩き。
  まるでオレは神風特攻か、そんな怖ろしい思いが詰まっていた。

  炸裂したね、見事にね。
  異変が起きたねぇ。ガキ大将君、泣き虫ブタのオレにも勝る号泣。
  やったー、勝ったー。  奇跡は次の日から起こった。

  やればできるんや、の、自信が卑屈なオレを胸を張らすことになった。 
  そんなオレを見る周りが変わりだした。恐れだした。

  て゛、オレはそれまで付和雷同型にオレを苛めてたヤツの前に立つ。
  相手はこぼれる笑みを浮かべ「やー原田、何か用?」なんてへつらって来るんやな。

  「お前な、食器は自分で洗えっ」
  当時の給食の食器はアルマイトで、食べ終わるとそれぞれ自分で洗うようになって
  いた。

  ところがそこに落とし穴があって、
  イジメッ子達は「洗ろとけよう」とイジメられっ子が洗ってるとこへポンポンガチャガ
  チャ投げ入れてくる。

  許されへんかった。
  んで、それからは誰もオレに食器を投げてくるモンが居れへんようになった。

  ところがソイツ等、次のイジメられっ子に集中して持っていく。
  オレはその子と一緒になって食器を洗う。
  次の日はその子の横に立って監視してると予想通り食器を投げに来るのが居る。

  オレはそいつ等の頭をドツイて「自分で洗え、ドアホ」
  それから、イジメられっ子達が「はらだ、はらだ」と寄ってきて一緒に遊ぶ、

  家まで遊びにくる。


  そんなんで同級生は制覇した。

  次は上級生。
  オレは上級生にも立ち向かった。  連戦連勝の勝利。
  ケンカをするのは決まって相手が複数でオレは単独。


  で、その頃から物心もつき、
  イジメられるって何?、、イジメるって何でとおぼろげに考えだした。

2009年7月22日水曜日

過去を振り向くトキ

 過去を振り向くトキ、オレは苦い哀しいモノを見捨てます。

 良かったなぁと思うもの、満たされてた日のコトを大切にしています。


 男なんての定義は好きではないけど
 男には幸せがあってはアカンと、
 
 男とは愛する人を幸せにしたトキ、満たされるモノやと思っています。

 男とは、常に寂しさと隣あわせです。
 羆のオスはいつも独りで徘徊します。

 人間であるオレは男として愛する者を幸せにしようと務めます。



 よくぞこんなコトをホザイタもんや。
 全部嘘で固めている。
 見栄っ張りを通り越して破廉恥な小心者でしかない。

 振り返る過去は辛い哀しい場面を思い出し又も苛む女々しい奴。
 満たされた、楽しい場面を思い出しても今は遠い昔と嘆く。

 自己愛の強すぎるオレは自分の幸せを、慰めを求めるがタメ
 都合よく人を愛してるに過ぎへん。

 生来の小心は自分に都合の良い人間を求めて徘徊している。
 樋熊のように雄雄しくも孤高でもなく
 むしろ、そんな欠片も持ち合わせていないのだ。

 愛する者を幸せにする。
 よくぞ言うたもんや。
 66の今まで誰か幸せにしたのか、皆、オレの犠牲になっている。


 更に、追い討ちをかけて

 
 男は、オレは寂しさを背負い常に闘い続ける戦士でなければと。


 これは、小心なら未だ救いようがあるが卑劣な詐欺師。
 そういう振りを見せて他人を呼び込み誘い込み利用する手口や。

 狡猾ってのと縁遠い、クマならぬ猿芝居、

 押したり引いたり、全て演技のココロを弄ぶ小悪党
 それが、本当のオレの姿。


 人々への愛、反骨、闘士、教養、知識
 全部、全てウソだらけ。


 自己愛の欲望の塊。
 ハッタリの見せ掛けの闘志、謂わば張子の虎。
 中卒を前提に知識人ぶって他人を誑かす。


 最低の、最低の、オトコ。エロいだけの雄。


 こんなオレを信用したらイカンぜよ、って、またホザク。

 そんなコトないって、そうして自己否定できるだけ良い人
 なんて思わすどうしようもないのが、オレ、、、

 そんなにココロ痛めてどうするの、
 アナタはそれだけ真っ直ぐでピュアな人ですよ。

 なーんて言われてほくそ笑む、鼻持ちならん最低のオトコ。

 漢字で「男」や「漢」なんかとは外枠の最低の「オトコ」でしかない。


 もうどうしようもない最低。
 死のうか、、、、、

 あああ、、、これも素振り、ウソ。
 哀しい哀しい、哀れなオレが鏡に映っている。